20180726

出勤。夜、今月あたまにクラリスブックスで買った清水哲男の『野に、球。』を読む。野球のタームを(不在の)媒介物として、日常生活を隠喩的にとらえようとした?詩群は(僕に野球への関心が皆無だからか)下品におもえてちっとも心惹かれず、いっぽうで下みたいな羞恥の発露。

それでもぼくは

皿の蟻をスプーンでかきまわして

そして不意に

今日が給料日であったことを恥じる

いや

いつかきみの背中を這っていた一匹の蟻の

生活を意味づけたりした心を恥じる

 (「酔いながらの蟻」)

 

清水哲男『野に、球。』(紫陽社/1977年)

Pariah『Here From Where We Are』(2018年)

The Field『From Here We Go Sublime』(2007年)