20180722

午後、世田谷文学館の「ビーマイベイビー 信藤三雄レトロスペクティブ」展へ。クレジットの記載がほとんどなく、一堂にかいしたプロダクトがそれこそ壁のようになってただそこにあるだけ。その量感を鑑賞する。/しかしそれは実在の量感にかぎらず、じぶんがJ-POPを聴いてきた時間にほぼぴったり重なる「歴史」のそれでもありむしろ個人的にはこちらのほうが重いとさえいえる。これ持ってたなぁ!あ、これツタヤでレンタルして聴いたやつだ!ってたのしみかたが正しい鑑賞法とはとてもおもえないけれど、そうして無邪気にエンジョイした。/分倍河原新古書店小川洋子の『琥珀のまたたき』、木下古栗の 『グローバライズ』、文庫で町田康の『どつぼ超然』、Elliott Smithの『Figure 8』、StereolabのEP『The First of the Microbe Hunters』、Corneliusの『FM』を買った。セタブンのあとにいった北烏山の新古書店ではいしいしんじの『悪声』とElliott Smithの『XO』を買った。/夜、金成玟『K-POP』を読みおえる。90年代以降韓国内でも日本の音楽を自由に受容できるようになったことで、それが模倣から参照の対象へと相対的な位置をさげたという指摘や、いわゆる「ポンキ」の抑制と亢進を軸にK-POP版 のR&Bバラードを考察した点などに注目した。BTS防弾少年団)の最新作ぐらいしかまともに聴けていない現状を反省。登場する固有名、ほとんど知らなかったもんな。

 

金成玟『K-POP』(岩波新書/2018年)

Say Sue Me『Where We Were Together』(2018年)

Pram『Across the Meridian』(2018年)

Pram『Sargasso Sea』(1995年)